人は、なぜタイを目指すのだろう。
なぜ多くの人が、この国に惹かれるのだろう。
もしかするとそれは、
少しだけ「自分を自由にするため」なのかもしれない。
一人旅は、すべてを自分で決める。
楽しさも、ワクワクも、寂しさも、不安も。全部ひとりだ。
誰かといれば、楽しさは倍になる。
不安は半分になる。
それでも私は、今夜もひとりで歩いている。
騒がしいカオサン通りを。
「自由」って、なんだろう。
人と話すのは嫌いじゃない。
でも、得意でもない。
人前では明るく振る舞うけれど、
本当は少し、根暗な自分もいる。
大人になると、
「どうしたいか」よりも
「どうするべきか」で選ぶことが増えていく。
きっと多くの人が、そうなんじゃないかと思う。
だから私は、時々この国に来てしまう。
誰にも「どうするべきか」を聞かなくていい場所。
少しくらい曖昧でも、許される場所。
この国には、
「マイペンライ」という言葉がある。
大丈夫、なんとかなる。
そんな空気に、
少しだけ救われている自分がいる。




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